アディショナルタイムとは

サッカーの試合でアディショナルタイムという言葉を聞いたことがあると思います。2022年にカタールで行われたFIFAワールドカップでも話題になりましたので、記憶に残っているかもしれません。

ここではアディショナルタイムについて、サッカー観戦初心者の方が見て分かるような説明をしたいと思います。

アディショナルタイムとは

サッカーの試合は、

前半45分＋後半45分 = 合計90分

で行われます。

この90分間の中に、実際はサッカーが行われていない時間が存在します。例えば選手が怪我をして倒れている時間や選手交代をする際の時間などです。このようにサッカーが行われていない時間が考慮され、実際にプレーするために時間が追加されます。これがアディショナルタイムです。

アディショナルタイムが、追加されると試合時間は次のように変動します。

前半 45分 + アディショナルタイム
後半 45分 + アディショナルタイム

以前はロスタイムと呼ばれていた

アディショナルタイムは、以前はロスタイムと呼ばれておりました。サッカーする時間をロスする（失う）というニュアンスは伝わりますが、時間が追加されるというイメージは持てないです。今思うと違和感しかありません。

一方でアディショナルタイムは、タイムをaddするような印象を受けるので、時間が追加されるイメージを持てます。

アディショナルタイムは最長でどれくらい？

アディショナルタイムは平均して2,3分で、長くても5,6分でした。それがここ数年で倍以上に変化してきております。

アディショナルタイムの最長は、ネット情報によりますと28分だそうです。「スポジョバ」さんのHPより一部分を抜粋させて頂きます。

ちなみに、今までのアデショナルタイムの世界最長記録はなんと「28分」です。

この時は、試合中に選手同士が接触し、ピッチ上で処置を受けた後、病院に搬送されたため、これほど長いアディショナルタイムが取られました。
https://spojoba.com/articles/915#:~:text=ちなみに、今までのアデ,が取られました%E3%80%82

アディショナルタイムをどう使う？

アディショナルタイムは、試合の最後に追加される時間です。その時の状況により、負けているチームはリスクを冒してでも、得点を狙いにきます。例えばコーナーキックであれば、自陣のゴールを空けてゴールキーパーも参加し得点を狙います。

一方勝っているチームは、時間を稼いで試合を終わらせようと試みます。敵陣のコーナーエリア近くで、ボールキープしたりします。また選手交代をすることで時間を稼いだりします。

このようにアディショナルタイムは、その時の状況に応じたチャレンジを試みることが多いです。このチャレンジが成功すれば、試合展開に大きな影響を及ぼします。

アディショナルタイムは試合にどう影響する？

ここ最近はアディショナルタイムが長く確保される傾向にあります。

アディショナルタイムの特徴は、次の2点だと思います。

実際にサッカーをする時間が増える
ゲーム終盤なので、リスクを冒してチャレンジする

よってアディショナルタイムは、単にプレーする時間が増えるだけでなく、得点や失点する確率も上がると思います。

以下がその例になります。

2023/24シーズンのプレミアリーグです。「サッカーキング」さんのHPより一部分を抜粋させて頂きます。

今シーズンは80試合を終えた時点で240ゴールが生まれているが、そのうち「32ゴール」がアディショナルタイム（前後半を含め）に生まれているという。全体の「13.3％」が追加タイムでのゴールなのだ。
https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20231020/1822699.html

また2022年に行われたFIFAワールドカップ（カタール開催）でもアディショナルタイムは話題になりました。「CNN」さんのHPからも一部分を抜粋させて頂きます。

イングランドが６―２でイランに勝利した試合は、トータルで１１７分１６秒かかった。前後半で取られたアディショナルタイムはそれぞれ１４分８秒、１３分８秒だった。このためイランのメフディ・タレミが１０２分３０秒にペナルティーキック（ＰＫ）で挙げた１点は、１９６６年大会で記録を取り始めて以降、最も遅い時間に決まったゴールとなった。
https://www.cnn.co.jp/showbiz/35196559.html#:~:text=ところが開催中のサッカー,されることもある%E3%80%82